水も、人も

朝、駐車場の前で私をみつけた女の子が「キャー!キャー!えんちょうせんせいや!」。私みたいに五十半ばを過ぎて若い子にキャーキャーいわれるオッサン、日本じゅう探してもそうそういないのでは…。ありがたいことです。

ガンバレー!園庭に歓声。かけっこの練習がはじまりました。ニコニコ笑顔、マイペースで走る三歳児。カーブをおーっとっと、と曲がる四歳児、いちばんになる!と、まっすぐ前をみて真剣勝負に挑む五歳児。育つ道筋が垣間見えておもしろいです。一時は開催すら危ぶまれた運動会、感染状況も落ち着いて、実施できることになりました。記念写真もさびしい思いをさせないぞ!と、役員のお父さんたちも例年どおりゲート作りに励んでいただいています。小さいながらも笑顔がいっぱいの運動会になりそうです。一昨年は秋のあらゆる行事が台風に振り回されました。運動会当日は土砂降り。そうそう、福井国体の開催日でもありましたね。今年は台風の心配がまったくない、とってもいい秋です。コロナさえなければ。

本山の境内に大きな石でできた手水舎があります。いまから四十数年前、北陸自動車道の日野山トンネルの工事で出た大きな石を運んで作った手水舎でしたが、水道水だったので維持管理ができなくなり、長年放置されていました。このたび、有志の方々が再整備してくださることに。新たに井戸を打ち込んで大きな龍の口から地下水が出るしかけを作っています。ところが、配管工事のとき、手水舎の床下からボコッと大きな穴が現れてビックリ!なんと、昔の井戸でした。直径2メートル。埋めてあったものが時間経過で再び陥没したのでしょう。これまでも子どもたちも遊んでいた場所、何事もなくてよかったです。穴も埋まり、工事もほぼ終わりました。龍の口から冷たいお水が出たら、子どもたち、喜ぶでしょうね。もうすこしです。お楽しみに。

本山の住所は清水頭町。扇状地の味真野地区の扇の端にあたります。ここを先頭にいくつも湧き水が出る場所がつらなっていたことから清水「頭」という地名になりました。知る人ぞ知る名水らしく、本山裏にはポリ容器で水を汲みに人がしょっちゅう訪れています。コーヒーやごはんがとってもおいしいそうです。湧き水がおいしいのは、単なるH2Oじゃないからです。ミネラルウォーターのミネラルは鉱物。小さな小さな石ころ。いわば適度な不純物が味わいをつくっているなんて、意外な話です。逆に、純水の味はそっけもないものです。

人にも同じようなことがいえませんか。味がある人って、意外な趣味を持っていたり、いろいろな人生経験を重ねて、話題もおもしろい人ですね。私としては園児には学業優秀で出世するかどうかより、まずは、やさしくて味がある大人に育ってほしい。そうすればきっとステキな出会いもある。いちばんの願いです。だから、これからも「おもしろい園長先生」でいます。園児の味をつくる「不純物」のひとつにでもなれたら十分、幸せなのですよ。

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