すべって、ころんで、つながって

すみれ組(5歳児)は親子でスキーを体験してきました。はじめてスキーを履く子がほとんどで、立っては転び、滑っては転び…。思い通りにならないスキー板。涙ぐんで座り込み…一時はどうなるかと思った子も、お友達が次々に滑りはじめると、あきらかに表情が変わりました。怒らず、しかも、甘やかさず…絶妙なバランスで粘り強く教え続けたお父さんたち!感服しました。二日目にはコースを滑り降りてくるときに手を振る余裕も。「なんか、スキーがおもしろくなったわ!」よかったね。今どき、親子が真剣に向き合う時間は意外と無いものです。スキーのときは広~いゲレンデで一対一。スキーをきっかけに、親子の絆も、グッと太くなったのではないでしょうか。

私は長男が4歳のときにスキーを教えました。このときは失敗でした。「立ちなさい!」イライラして声を荒げてしまったのです。初めてのゲレンデで父親に突き放された息子は、どんな気持ちだったでしょう。最初の子は何かと力が入って…本人はもう覚えていないみたいですが、申し訳ない。

小さな子は頭も体も柔らかいので、根気強く付き合いさえすれば、スキーは驚くほど上達します。実際、中学校や小学校のスキー研修で上級クラスにズラッと並ぶのは二葉の卒園児なんですよ。ちょっと自慢したりして-。

「ごくろうさんですぅ、よう降りますね」「ほや!どもならんわの」
ついに、やっぱり、ドカッと降りましたね。120センチは積もったのではないでしょうか。

私が子供の頃、昭和40年代ですが、これぐらいの雪は普通だったように思います。畑の中の通学路には一人が歩ける程度の道ができます。ところどころ、脇に半円形のへこみがあるのが不思議でした。父にきくと、「反対側から人が来たとき、道を譲って《どうぞ》ってしたら…ほらっ」実演してくれました。なるほど、これは人のおしりの形だったんだ…。

高校生のときには、屋根まで積もる雪、いわゆる56豪雪を体験しました。徒歩で二時間かけて学校に行き、校舎の雪下ろしをしただけで下校。小雪の舞う中、薄暗くなった県道を歩いていると通りすがりの車が止まって「乗っていきね…」。そんなことが二、三回あったと思います。逆に車の通行をめぐって大人が大声で言い争いをしている場面も見ました。

大雪、噴火、鳥インフルエンザ…各地でさまざまな災いがおきています。困難や不便に直面したとき、良くも悪くも、普段は見せない本当の人の心が表れます。私たちの先人はどんな時にも「お互い様」と助け合って、譲り合って生きてきました。辛さも分け合う。これを智慧ともいいます。

もう節分です。寒さもようやく緩んできそうです。「悪い子はいないか~!」と保育園に来る鬼さんたち。孫を怖がらせるのも愛情のうち、ご健闘をお祈りしております。節分の鬼は豆で退散してくれますが、わが心の鬼とは、一生、つきあっていかなければなりません。現れたり隠れたり…これはなかなか、厄介です。

はりきって新しいメガネをかけてきたら、ひまわり組(4歳児)の男の子が「えんちょう先生、それ若いもんのするメガネやで!」職員に、大ウケ。「えんちょう先生、若いモンじゃないの?」「う~ん、若いもんとは、いえん」

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