10年まえの日記

「もうっ、いや!」「どうするの、下までおりるしかないんやで」

親子になって6年、おそらく…こんなに真剣に、こんなに長い時間、一対一で向きあうのは、はじめて…だろうと思います。

すみれ組の親子スキー体験。思うようにならないスキー板と斜面に、子どもは苛立ちをあらわにします。親だってイライラしますが、雪原の真ん中に二人きり。大の字になって起きようとしないわが子を置いていくわけにいきません。ノドまででかかった言葉をグッとのみこんで、「さあ、がんばろう!」後ろから抱えます。

こんな調子でこの先、どうなることか…と思いますが、子どもは体も頭も柔軟です。着実に滑る距離が伸びていき、「〇〇ちゃん、いっしょに滑ろう!」「きもちいい~」「スキーたのしいな~」と、やがて親たちを置いていくのです。「おーい、待って~」と言うママの顔がほころんでいます。よかったね。親子いっしょに一山越えた達成感は最高。絆もぐっと深まって、親子の思い出に新たなページが記せたことでしょう。

園長親子が本番でモタモタしていられない…と、保育園のスキー体験を前に私も思い切って自分のスキーを買い、スクールに入り、親子いっしょに練習を積みました。今は一家そろってスキーに行けます。今回、数年ぶりでスキーを履いたお父さんも、はじめて体験したお母さんも、スキーを家族共通の趣味にされてはいかがですか。

うちの居間の本棚に1999年からはじまる7年日記があります。妻が書いていたものですが、どの年も1月の末、ちょうど今頃で途切れています。結局、数ヶ月分しか書いていない挫折の日記ですが、なんとなく、そのまま置かれています。

お正月の一週間は年始の行事とお客様の名前が書かれていますが、その後は鉛筆書きで「1月〇日 お昼から新年会… ☆日 パパ朝から成人式… ×日 新年会でお留守… △日 パパは今日もいない… *日 お留守番つかれる… □日 リョウちゃんかわいそうアルプラでゲーム…」

日々の気持ちが手にとるようにわかります。「今日も夜いないの…」「だって仕事やし、仕方がないやろ」そんな会話がしょっちゅうでした。とくに三年めから子どもが3人になりました。トイレのオムツ入れがすぐにいっぱいになっていた頃です。夜おそく帰ったときには必ずおもちゃが散乱していました。子どもたちを寝かせるだけで精一杯だったと思います。翌日、へんな場所に片付けた!といわれるのがわかっていても、(なにせほろ酔い気分なので)せめて…私が掃除をしてから寝ていました。

日記を買ってきたとき、どうせ三日ボウズで終わるんじゃ?と冷やかしていた私ですが、あらためてその細い文字を見ると身につまされます。

10年後の今、息子三人は小学生です。テレビで大笑いしたり、人生ゲームをしたり、お菓子を作ったり…私がいないとみんな平気で11時すぎまで起きています。玄関を開けるなり「コラ~!まだ起きてるのか~」。ドタドタ慌てて階段を駆け上がる四人の足音…。いろんな人と楽しく話せる宴席、飲み会はきらいではありませんが、家に帰りたくなる時間も、早まっています。

誰だった?…えーっと、あのときは…ほら、あの人、ほら、顔は思い出すのに…40歳を過ぎてから、すぐに名前が出なくなってきました。どうやら今度は私が、日記を書く番です。

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