ちょっと、ワルイコト…
こわれたおもちゃはどこいくの~♪「おもちゃの感謝祭」でお別れしたおもちゃは、「おもちゃの国」に行くことになっています。が、実際は、運んであげなければなりません。先日、会長さんのトラックで坂口の清掃センターに行きました。この時期にしては珍しいお天気で、青空に山々の紅葉が赤、黄、黄金色…朝日を浴びて鮮やかに映えます。なかなか気持ちがいいドライブです。
しばらく走ると、突然、平地に出ました。こんな場所、あったかな?ここが「小野」の集落跡だと気付くのに少し時間がかかりました。ダムの建設で水没するため、集落ごと移転したのです。大虫地区には新しい立派な住宅が立ち並んでいます。治水のためとはいえ、お年寄りには住み慣れてきた場所を離れるのは辛かったことでしょう。三年後には高さ60メートルのダムが完成して、湖の底になるそうです。実をつけた柿の木が一本、ポツンと立っていました。
お散歩に行った越前の里で柿の実をもいでしまった子がいて、先生といっしょにオジサンに謝ったそうです。細長い形で、明らかに渋柿とわかるものだったとか。目の前においしそうな柿の木や栗の木があれば、採りたくなるのが子ども心。採っていいはずはありませんが、少し懐かしい気持ちになりました。みなさんも経験ないですか。
よく、学校の帰りに柿をもいでカジリました。約3秒後に猛烈な渋みがー。「ペッペッ!渋柿や~!」。それでも、こっちの木は甘いかも…と、日を改めて別のところも試しますが、たいてい、採り易い場所にあるのは渋柿なのです。柿をとって怒られたことはありませんが、世の中、そんなに「甘くない」ことを身をもって学んだものでした。
昔は大人たちがさりげなく「これぐらいはいいか」と幅をもって群れ遊ぶ子どもたちを見守ってくれていた気がします。子どもにはチョットだけ「ワルイこと」を積み重ねる余裕があったのです。しかも、限度を超えたときは誰の子であろうが真剣に怒られました。外で遊んでいるだけで、さまざまなことが学べたのです。今は子どもの安全自体が脅かされて、子どもはろくにワルイこともできません。その上、「DS」などの大人が開発したゲームがどんどん子どもの時間を奪っています。結局、すべて大人のせいなのです。
わが家にはたいてい三兄弟にそれぞれの友だちが遊びに来て、多いときには十人を超えます。妻は「第二ふたばキッズ」といいます。三年生あたりは、時々、「ワルイ事」をしているようですが、見ていない…ことに、しているようです。
一年で最も日が短い時期にさしかかり、日没とともにグッと冷え込むようになりました。家に入ったとき、メガネが曇ります。まずはメガネを外して、リラックス…。
さて、テレビをみよう…あ、メガネ、メガネ…「おーいメガネしらん?」「パパ、またメガネ探してるよぉ~、じゃあ、見つけたら100円ネ!」洋服ダンスの中、ベッドの隙間、お風呂場…。いろんなところで発見されます。寝る前には置く場所を決めるようにしました。二階の寝室前、幅十センチの手すりの上に、毎晩、長男と私、二つのメガネがチョコンと並んでいるのは少し滑稽です。