にんげんっていいな
二葉保育園の80周年と小鳩会の60周年をお祝いする会が開かれました。オープニングにすみれ組が園歌と「パプリカ」のダンスを披露。豪華な会場に圧倒された?笑顔が硬かったのですが、拍手喝采!最前列には4人の一期生、88歳の皆さんが、目を細めて手拍子しておられました。思い出を語るコーナーでは歴代会長さんが祖父のことや、永遠の副園長、横山先生のことなど懐かしそうに話してくださいました。いまや親子孫ひ孫と、四代にわたって園児というご家庭もあります。子どもを囲む大人の輪、地域の輪を育んできた園風をこれからも大切にしていきたいです。
おや?電線にとまるはずのツバメが、保育園の門扉の格子にいる。こんな低いこところ…?巣立ったばかりのツバメです。ケータイで写真をとろうとしたら、飛び立ちました。パタパタって。シュッと風を切るツバメのイメージには程遠い、ヨチヨチ歩きの飛び方。お向かいのお宅の屋根瓦にペタンと不時着。その瓦、熱いよ、ヤキトリになっちゃう…ハラハラします。ヒラ~って、窓のヨシズにつかまりました。よかった。カメラをとってきたらいなくなっていました。がんばれ~。きびしい自然界を生き抜いて、来年、この場所に戻ってきてほしいです。
皆さんも送迎のときにお子さんと「赤ちゃんいるね」って見上げて話していましたね。「ツバメは(子育てが)早く終わっていいなぁ」なんて声も。巣立ったのは二羽ですが、途中で卵が一個落下しています。なかなか大変です。ツバメはヘビやカラスに襲われないよう、人間が出入りする玄関先を好んで巣をつくります。田んぼの虫を食べてくれるし、夫婦が協力して子育てするし、巣ができるお店は商売繁盛、家庭は円満とされます。
急に6ヶ月の男の子を一時的に預かることになりました。お昼前は順番に離乳食をとるので担任が事務室に「ちょっとお願いします」ってボクちゃんを連れてきます。私たち夫婦にとっては孫みたいなものですね。どれどれ、おばあちゃんが、と妻が抱っこ。ギャーッ!(泣)いやいや、ここはおじいちゃんでしょう、と私。ギャーッ!(泣)何をしてもギャーッ!ギャーッ!人見知りです。汗だくになって20分、30分と抱っこして…まだかぁ…首を長くして担任を待つ始末。
そんなこんなで一週間。私が抱っこしたら、すっと泣き止んだのです。小休止かと思いきや、脚をピョンピョンしたり、声を出したり。ひょっとしてリラックス?そーっと赤ちゃんの顔をのぞきこんだら、ん?なんか期待してる?よーし、「いち、にーの、さーん」て、抱えあげて「たかいたかい」したら ニコーッ。笑顔!かわいい笑顔。うけた!おおっ、数百人に、数万回はしてきた「たかいたかい」が、やっぱりうけた。仲良しになったんです。やっぱり、遊んでくれる人がいいんですね。おもしろい人がいいんですね。何よりうれしい笑顔。心と心がつながった瞬間でした。どうだっ!勝ち誇った私ですが、翌日には妻にもなつきました。
ツバメは三週間ですが、人間は巣立つのに最低18年。喜怒哀楽、途方もない手間と時間がかかるものですが、楽しみはかわいいわが子の笑顔。どんなに辛くても、この笑顔こそ世界一だと思いますよね。私も皆さんぐらいの頃が一番楽しかったです。
いいないいな、人間っていいな♪って歌がありますね。人間は地球上でいちばん子育てに時間をかける生き物。せっかくだから、この手間隙を楽しんで下さい。
二葉保育園は全力で応援します。