おそらでも
下駄箱にかわいい長靴が並んでいます。天候不順。寒暖の差が大きくて、わが家の居間のコタツを片づけるきっかけがつかめません。「ただいまー!」学童さんが半そで半ズボンの体操服で帰ってきました。おかえりー、寒くないんか?「ぜーんぜん!」若いなぁ。
先日、さくら組(2歳児)の男の子がおじいちゃんの納骨のお参りにきました。普段と違う姿の私が現れたので少し戸惑った様子でしたが、そのうち、ニコー♡って。「じょうずに手を合わせるんですよ」と、おばあちゃん。小さな子は未来への希望。しんみりする場も和みます。
ひまわり組(4歳児)さん、死んでしまったメダカを持ってご本山境内の「むしのおはか」にいきました。メダカさんをそっとお墓に入れて、みんなで手を合わせます。カメムシも赤ちゃんヘビもここに入っているんだよ…ときいて「おそらにいってもさみしくないね…」。やさしい心が育っています。
「衆生多少不可思議」という言葉があります。地球上にいろんな命が限りなく生まれてくる不思議です。仏教語の衆生(しゅじょう)は、人に限りません。動物、魚、虫、あらゆる命あるものを指します。多様な命があるから、この世界は成り立っているし、私たちも生きているのです。いきものはみんなともだち-。「むしのおはか」に子どもたちがお参りしてくれること、父も喜んでいることでしょう。二葉の子-。日頃、ほとけさまに手を合わせることで、人間の理屈や利害を超えた大きな大きな世界があることを感じてくれたら…と思っています。
メルヘンルームの一階に小さなライトをつけました。ふつうにセンサーつきライトを考えたのですが、先生たちはスイッチ式を希望。簡単な工事ですみました。どれどれ…腰をかがめてメルヘンルームに「おじゃましまーす!」あれ?スイッチはどこ?どうやったらデンキつく?「教えてあげる、スイッチ、ここやで。ほら!」ひまわり組のユウくん、壁際にぶら下がっているスイッチをパチン。「スイッチ教えてあげたで、肩車してや!」はいはい。
自分たちのお部屋だからデンキも自分で点けたり消したり…先生たちの考えがわかりました。電球色で暖かい雰囲気。ステージみたい!と、喜んでいるそうです。これからも現場の声をどんどん取り入れて、園児も先生も、わくわくするような園にしていきます。
今月は身体をつかって親子で遊ぶ「親子わくわく教室」があります。スマホみてごろごろしているときもあるけど、やるときはやる。お父さんみたいな、お母さんみたいな、大人になりたい!って、なるように、楽しく、がんばりましょう。