ふつー。

あれ?なんで?かかとの上のところがイタイ。昨日よりイタイ。思い当たるフシは、おととい、二階のテラスで水遊びしているひまわり組の子が、水鉄砲でコウゲキしてきて、追っかけまわした…ぐらい。整形外科でみていただきました。レントゲン撮影をして、アキレス腱付着部炎という診断でした。準備運動せず、いきなりダッシュしてはいけないんです。以前は肉離れをやらかしています。気持ちに身体がついてこない年齢です。ただ、お医者さま、私のようなオッサンが「かかとが痛い…」と言ってきたら、まず痛風を疑うみたい。お説教する気満々だったようで、ちょっと残念そうでした。二週間、山登りを我慢したら、治りました。一応。

 お盆明け、水害のあった南越前町で一日だけ、ボランティアに参加しました。上に建つお寺さんに「にげてー」と言われて98歳のおばあちゃん、這って二階に避難したら、あっという間に水が天井付近まで達したそうです。室内にムース状に固まりつつある泥をスコップですくい取って、一輪車で運び出します。地面はまだトロトロの泥に覆われて、長靴が取られそうになり難儀します。二週間たっても停電と断水が続いていました。ガタガタに壊れたお仏壇、泥まみれの卒業証書…生活も思い出も壊されたお年寄りたちに、命が助かったから、よかったが…なんて、とても言えません。

 二葉保育園が建っている場所は、以前は対象外でしたが、最近、床下浸水が想定されるようになりました。千年に一度クラスといっても、「まさか」が起きる時代です。全員が二階に上がる「垂直避難」の訓練を実施しました。子どもたちの安全に万全を期したいと思います。

 三年ぶりの「ふつうの大寄り」は、二日間とも好天にめぐまれました。園児には初めてのお祭りだったかもしれません。コルク玉の射的、倒しただけでなく台から落ちないともらえない!は、お約束。妻とふたり、千円札で10円のお菓子一個。笑うしかない。このお祭りの雰囲気、プライスレスです。

 「ひさしぶりー」「げんきやった?」境内のあちこちで再会を喜ぶ会話。ちょっと歩くだけで「あ、園長先生や!」「先生!」卒園児たちからも声がかかりました。大寄りは巨大な同窓会みたいなものですね。「やんしき踊り」の調べは、秋風と虫の声とあいまって、なんともいえない哀愁を感じます。しみじみと「ふつう」って、ありがたいな、と思いました。

 学校どうなん?「ふつー」。これ、おいしいか?「ふつー」。息子たちが思春期の頃「ふつー」を連発していましたが、ふつうって、何事もないこと、大いに結構なことなのです。

運動会は一か月後。今年は二歳児から出場します。「ふつう」に向けて、まず半歩です。