のぼったよ。

もうやめようよ…実が少なくなったナツメの木。木登りして、枝の先に残った実に手を伸ばす子たち。たしかに茶色くツヤツヤ光る実はりんごみたいに甘くておいしいけど、無理はいけない。枝打ちをしました。落とした枝にはたくさん食べごろの実が残っています。最後だよ!どうする?って声を掛けたら、避難訓練以上の早さで年長児全員が園庭にでてきました。みんなでおやつに食べました。ナツメの木は次の春に向けてエネルギーを蓄えます。いっぱい楽しませてくれて、ありがとう。

どうしたことか、猛威をふるっていたコロナが急におとなしくなりました。どこかに潜んでいるのか、衰えたのか、警戒は続けなければなりませんが、みんながワクチンを打ったことがよかったのでしょう。日常が徐々に戻ってきています。

親子登山も二年ぶり。標高533mの鬼ケ岳は登山道の距離が短く、よく整備されている人気の山です。

二転三転する天気予報に翻弄されましたが、まぶしい朝日を見て決行決定。お父さん12人、お母さん6人、おじいちゃん1人と子どもたち、先生2人&私と三男(免許更新で帰省)の総勢43人の「ふたば登山隊」。木漏れ日の中、平らな道をしばらく歩くといよいよ登山道が始まります。山登りでスタートダッシュは禁物。身体が十分にあたたまるまでは、ゆっくりゆっくり。

途中4ヶ所に休憩所があって、上にいくほど眺めがよくなります。ベンチに座って「ふーっ」って一息入れているお父さん、「もう行くよ!」「えっ、もういくんか~」何しろ子どもは身軽ですから。通りかかったおじいさん(写真後ろの方)も「座って休んだら立てなくなるで、あかんよ」。その通りです。私も登山で休むといっても呼吸を整える程度、座ったりしません。おじいさんもきっと常連なのでしょう。

最後の100メートルほどは先が見えないキツーイ上り坂。あと少し、がんばれ、がんばれ!お空がみえた、あそこが頂上!「ついた!やった~!ばんざーい!」。いい顔ですよ。着いて早々、「鬼ごっこしよっ!」すごいな、みんな。お湯をわかして、山頂で食べる温かいカップラーメンは格別でした。

体力だけが勝負の登りと違って、下りは頭脳も使います。不規則な岩場の道。次の一歩をどこに置くか、勇気と選択の連続。自分の足で慎重に一歩ずつ下りていくわが子を、後ろからやさしく見守るお父さん。かっこよかったです。

五歳児だと生まれて約六年、親子で一緒に必死にがんばる!なんて、はじめての経験ではないでしょうか。翌日にまた登った親子もいたようです。共に何かを成し遂げる「非日常」。経験するごとに、絆はぐっと太くなります。二葉からポジティブな家族がどんどん出くるのは、すごくうれしい。私は皆さんとともに子育てをする仲間でありたいのです。

密にならない、食事がおいしい、体重減る、体力がつく、しかもタダ。ムチャさえしなければ、いい事尽くしの山登り。還暦前の園長が鬼ごっこでまだ子どもに負けないのは週一回の山登りを続けているからです。みなさんもお天気の日はぜひお山に。さしあたり万葉の里の武衛山、高さ320mで一回500kcal。どうです?

街でカボチャのオバケを見かけます。息子が小さな頃はハロウィンはそんなにメジャーではなくて、英語教室で仮装してお菓子パーティーをしても、私は「なにそれ?」みたいな程度でしたが、今はすっかり定着しましたね。ヨーロッパで自然に感謝する風習からはじまり、アメリカで子どもが主役のイベントに発展したそうです。日本の若者みたいに繁華街で騒ぐのはチョット違うかも。

何しろ、今のうちに…なので、年末にかけて以上児さんの行事がギュッと入ってきそうですが、大切な一生の思い出になります。おつきあいください。