いのち、輝く

クレヨンしんちゃんの映画「オトナ帝国の逆襲」。「20世紀博」として昔の大阪万博を再現し、大人たちを懐かしい匂いで子供化してしまう野望を、しんちゃんたち、かすかべ防衛隊が打ち砕くストーリー。25年前、私たちも親子で大いに楽しみました。

昔はよかった…と言いがちなオトナに、ボクたちは今を生きているんだ!未来があるんだ!子どもたちからの強烈なメッセージが込められています。

公開時のしんちゃんパパ「野原ひろし」の設定と私は同世代。大阪万博は年長組のときです。ワイヤレス電話、洗浄便座、動く歩道…今は当たり前の技術が当時は夢のようでした。開催期間の半年で累計入場者数6400万人、一日平均35万人と、ケタ違い。人混みがキライな父の足が向くはずもなく、「万博いきたい!」「そのうちな」と答えるばかりで、とうとう大阪万博、終わってしまいました。残念無念…大人になっても、ずっと心に引っかかっていました。

で、EXPO2025大阪・関西万博。じつに55年ぶりにやってきたビッグな博覧会。何が何でも行かねば!と、覚悟をきめて平日にひとりで出かけました。予約パビリオンはひとつだけで、2.5キロの大屋根リングを一周しました。夕方に義妹家族と合流し、チェコ国立レストランでビールを堪能、東ゲートから出たら地下鉄駅まで一時間の行列。心が折れそうになりました。それでも、「行った」って、これから死ぬまで言えるので、満足です。ちなみに妻は後日、姉妹でパビリオン6つの攻略に成功し、涼しい顔で帰ってきました。計画次第で楽しみ方が全然違うのも万博の奥深さ。リピーターが多いのも納得です。

さて、今回の運動会、万博のテーマをちょっと拝借しました。みんながそれぞれの色で輝いているよ!みんな違って、みんな一緒、仲間だよ!という職員たちの思いを込めました。

色とりどり個性あふれるゲート「ミニ大屋根リング」は役員さんの力作!小さなチャレンジをする子どもたちの笑顔をたっぷりご覧いただけました。さいごのリレー、涙をこらえながら走るアンカーの男の子。「がんばれー!」愛おしい姿にパパたちももらい泣き。負けたチームは全員大泣き。悔しいね。みんなよくがんばった。心の成長を感じました。こんなステキな真剣勝負が最近、学校の体育会で無くなりつつあるのは少し残念です。

年度後半に入ります。あと半年。半年もある、と思えばワクワクします。とくにすみれ組は山登り、お茶会、生活発表会と盛りだくさんですが、ひとつひとつが唯一無二のステージ、親子で大いに楽しんで、心にしっかり刻んでください。