うんち。

園の玄関のインコのミーくん、仲良しのキーちゃんとの「死別」以来、自分の羽根をしきりに抜いて、首回りの地肌が見える痛々しい姿になっていました。あれから二か月、いまは羽根が生えそろい、元の姿になりました。キーちゃんを探すような甲高い鳴き声も穏やかに。日にち薬、鳥さんにもあるのでしょうか。子どもたちがいっぱい声掛けしているのも良かったのかも。
すみれ組さん(年長)、春先にははじめての鳥当番、とくに固まったウンチの始末に戸惑っていました。「気持ち悪い」「きたない」という子に、ママって、赤ちゃんのおむつ、「ウエッ」って替えてる?ってききました。「ううん」「なんもいわん」そやろ。鳥さんも自分できれいにできんで、みんながお世話してあげな…。今はもう、慣れたもので、お友だちとおしゃべりしながら、テキパキ動いています。玄関にいるだけで子どもたちの心を育ててくれるミーくん、もうおじいちゃん?残りの人生、鳥生?少しでも長く、いてほしいです。
三十年近く前、長男が生まれ、私がオムツを買ってきたら母に「みっともない」って言われました。猛反発したものです。いまや男性の育児は当たり前。でも、オムツ替えのウンチになると担当は圧倒的にママ、というニュースをみたことがあります。みなさんはどうですか。正直、私がウンチのときもフツウに替えるようになったのは次男が生まれてから。わが子の快適は自分の快適。子どもの成長とともに自分自身も親になっていく歩みがありました。
ペットといえば、わが家にも一匹。仕事中のパソコンデスクにあがってきて、私の腕にスリスリ、手をペロペロ。忙しいのに、もう!しょうがないなぁ…撫でてやるとノドをゴロゴロ鳴らして膝に入ります。ネコです。片目が不自由な白いオスの子猫、昨年、長男が保護センターからもらい受けてきました。最初はおびえて鳴きもせず、心配しましたが、もうすっかり慣れて室内で元気に遊んでいます。どうしてこう、かまってちゃん、なんでしょう。ジイジ気分?スーパーにいくと、ペット用品の列に目がいってしまいます。同級生が次々とジイジバアバになっています。園には80人の「孫」がいるとはいえ、三人の息子、誰からでもいいから、ほんとのジイジ、バアバにしてくれないかな―。
日曜日の夕方、真っ黒な高校球児がやってきました。二人は卒園児。夏の大会が終わり、野球部引退の挨拶に来てくれたのです。丸刈りなので幼い頃とイメージが重なります。金の卵とよばれるだけあって、公務員と大企業、卒業後の進路もほぼ決まっています。ところで、明日から何がしたい?「遊びます!」だろうね。少年野球から10年間、野球漬けだったから。たゆまぬ努力や仲間と培った絆は宝物。来春からは社会人。活躍を期待しています!
こんなことがあると、この仕事をしていてよかったと思います。園児のみんなも、大きくなって人生の節目に顔を出してくれたら幸せです。