トライ&チャレンジ(這って登って…)

京都駅の伊勢丹のところの大階段、西山公園の大階段…下から見上げたとき、上がりたい!と、思いますか、それとも、ムリ!ってエレベーターに向かいますか。

園庭の造形遊具「すばるの塔」のあたりでさくら組(二歳児)が遊んでいました。

「せんせ、おいーで」「せんせ、おいーで」蚊のなくような声。みると、そら君が半泣きで塔の土台部分の斜面にぺったんこ。張り付いています。急傾斜に自然石が埋め込まれているものの、小さな子にとってはかなりの難易度。そら君、手をかけて登ろうとして足がすべって態勢が伸びきり、にっちもさっちもいかなくて「助けて~」という状況になったのですね。ところが、絞り出した語彙が、の~んびりした「おいーで」。何ともかわいくて、シャッターを切ってしまいました。もちろん、担任を呼びました。「ごめんごめん」助けてもらって無事に登ることができました。そら君ですが、翌週にはお母さんの目の前で、突然、自分でひょいっと登れたのです。あれ?あがれた!びっくりして、うれしくて…何回も。とってもステキな表情でした。

その隣の小さなコンクリートのおうち。毎年、春になるとすみれ組(五歳児)になった子たちが青い屋根に上りはじめます。丸太小屋の壁面を使う方法が先輩から後輩へ、伝わってきました。屋根の上に並んだ子たち「ぼくらはもうすみれ組だ」みたいに誇らしげです。

壁や段差といったバリアが大好きな子どもたち。登って、ジャンプして、這い上がり、滑り落ちる…遊びの中で何千、何万という小さなトライ&チャレンジを積み重ねて成長していきます。夕方の園庭、早く帰宅したいのを我慢して、無限に続きそうなわが子の挑戦をにこやかに見守っているお父さん、お母さんに、エールを送りたいです。たまにはいっしょに登ったり、滑ったりしてみてください。見える景色がちがってきますよ。

三年生の男の子たちと「ふたば山」から「大きな木」まで、ヨーイ、ドン!かけっこに勝って「園長先生、チョー速いな」といわれて得意になって、もう一回勝負や!ゴール寸前でピキッ、太ももの後ろに軽い肉離れを起こしました。二年に一度ぐらいやらかします。幸い雨の日が続いたおかげで養生できましたが、気持ちがいくら若くても身体はオッサンど真ん中。走る前にはストレッチです。

セミの鳴き声とともに、太鼓の響きが戻ってきました。完全復活ではないものの、二年ぶりの夕涼み会に向けて練習がはじまりました。ひまわり組(四歳児)はもちろん、すみれ組もまったく初めての経験です。太鼓のバチさばきやリズムの取り方、戸惑いながらも楽しそうです。いまはただ、急拡大した県内のコロナが落ち着いてくれることを、願うばかりです。(2021年7月)

 

 

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