さんぱつやさん

赤とんぼがいっぱい飛んで、ナツメの木には小さな青い実がたくさん。厳しい残暑が続きますが、ちょっと遠慮がちに、秋も近づいています。

お子さんの一歳すぎの頃の散髪、どうしました?うちの場合、寝ている間にこっそり私が切りました。前髪から後頭部まで、まっすぐカットになるので、戦前の坊ちゃん刈りみたい。散髪屋さんに連れて行ったのは二歳半ぐらいでしょうか。

私は物心ついたときから駅前のフクダさん。まだ南越線の電車が走っていた頃です。日曜の朝、兄弟ふたりでいくと、「はい、いらっしゃい」ニコニコ、満面の笑顔で迎えてくれる、やさしいおじさん夫婦。昨日のテレビ、みた?って、ドリフや欽ちゃんの話題とか、よくしてくれました。丸刈り校則だった中学校入学前の断髪式?も友だちがニヤニヤ見守るなかで。さらに高校の長髪再開…ずっとフクダさん。ところが、大学生になって、フクダさんから足が遠のきました。帰省しても、小さなころからの私がそのままいるみたいな、何だか照れくさくて…。お父さんたち、そんな経験、ないですか。お母さんならパーマやさんですね。

先日、家飲みしていた息子たちで散髪の話題に。「おれはずっとあそこや。」幼馴染みが散髪屋さんにずっと通い続けていると聞いて「そういえば、だいぶ行ってないな…」美容室にいくようになっていた息子が、お盆明け、何年かぶりで散髪屋さんにいったみたい。肩の力が抜けて、素直な自分になれたっていうことでしょうか。ほほえましく思いました。

フクダさんはもう廃業したけれど、いま、ひ孫ちゃんが園児です。ひいばあちゃんが散髪しているのかな?

やんしき踊りの調べ、夜店の賑わい、出会い。いつも懐かしくて、みんなをやさしい気持ちにしてくれる大寄り。賑やかでしたね。射的は台から落ちないとダメよ、輪投げは台まで入らないとダメ、とか、ムリゲーとはこのことで…千円札が次々飛んでいっても、まあ、いいか、って許せるのはこの、ゆるーい雰囲気です。

夏の終わりと重なって、大寄りの終わったときの寂しさもひとしお。また来年…それも含めて味わいです。仏さまと人、人と人の縁をつなぐ縁日。地域の皆さんの力をいただきながら、これからも、続けていきます。

実りの秋、運動会にむけて、いろんなチャレンジがあります。子どもたちもグッと成長します。とくに年長さんはラストステージ。いっしょにステップ、歩んであげてください。

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